庫裏の大掃除

お寺に嫁いで驚いたことの一つに「物の多さ」があります。
本堂や応接間などはスッキリしているお寺さんが多いので、
意外かもしれませんが、庫裏は大変なことになっているお寺さんも多いかもしれません。
ちなみに自坊はかなり大変なことになっておりました…
恥ずかしいことですが「泥棒が入ったあと?」と疑うような部屋があったほどです。
ただそれは後から嫁いできた私の目には大変な状態に思えたのですが、
そこに住んでいる寺族にとっては当たり前の光景だったようです。
(ここはどうしても個人の感覚が問われるところです)

 

転勤族のように引っ越しがないお寺の環境はついつい物が蓄積されがちです。
また、お檀家さんから「お寺さんにぜひ貰ってほしい」と頂いた品々など…
そして書籍や先代の物を合わせるとどうしても増えちゃうわけです。
何を隠そう自坊の場合は開かずの間がありました…。

とくに昔はお寺葬式も主流だったので
そのための寝具も多くあり「捨てるのは勿体ないから」と
そのままにされているものが多くあります。
個人的には大量に残されたお布施の袋もどうにかならないものかと思っています。
先代の葬式で戴いた香典袋とか…芳名帳があるのでよくない?と思うのですが。

 

 

勿体ないというその心、分かりますよ…
世代もあると思いますし、思い入れがあるものは捨てづらくて当然です。
ただ、だからといって「置いておくだけ」が大切にする行為なのでしょうか?
ホコリが積もって日の目を浴びない品々、
そして物が増え過ぎて、何がどこにあるのか把握できていない状況。
この状況で「物を大切にしている」とは思えません。
よく法話で「今を大切に生きる」という内容を聞かせていただきますが
その度に「まずは身近な片付けでは?」と思うのは私だけでしょうか。笑


いつやるの?今でしょ!(古い)

というわけでコロナ禍のステイホーム中に私は断捨離を強行いたしました。
物の仕分けに約1ヶ月強、そして業者のトラックを呼んでスーーーッキリ!!!

 

やってみて思う事は
本当に大掃除出来て良かった…という事です。
こんなものがお寺にあったのだ!と発掘できたものもありましたし
義理の両親(住職夫妻)に確認しないと全く分からないものも出てきました。
介護がはじまったら片付ける余裕もなかったでしょうし、
まだ体力のあるうちにできたことは運がよかったです。
さらに片付けによって出てきた資料などから自分がやるべき課題も見つかりました。

そして何よりスッキリ片付いた庫裏の空気が気持ちいいこと!!

 

この片付けの詳細はお寺マダム内でも共有したので
マダムメンバーにとっても刺激になったかもしれません。
(実際に業者を教えて~というメンバーさんも!)

皆さんのお寺でもぜひ片付けはいかがでしょうか?

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